ブログを始めました

夏ですね。 昔は流行っていたブログも、今はすっかり下火です。 時代はSNSに移っています。 私もtwitterやpixivには登録していますし、とくにtwitterにはお世話になっています。 ですが、今こそ風潮に逆らってブログをやってみようという気持ちになりました。

最近のSNSでは、性的な発信への弾圧が強まっています。 人権を侵害するとか、搾取につながるとか、目につくところに書くべきではないとか、そうした批判に晒されます。 Twitterでは、知っている人のアカウントが凍結されてしまうこともすっかり珍しくなくなってしまいました。 私のアカウントもどうなるか分かったことではありません。 SNSは企業が運営しています。 したがって、その企業がルールを決めたり変えたりすることができます。 議論や投票を介する必要はありません。 私ははじめ、コミュニケーションツールを提供している企業は表現を守ることに対して矜持があるはずだと思っていました。 しかし、どうやらそうではなかったようです。 声の大きな批判が続かないこと、企業のブランディング、直近の利益、そうしたものが大切だったようです。

最近の社会では、いつでもお金がついてまわります。 この趣味の界隈の話に限っても、例はたくさんあります。 小説を拝読したりイラストを拝見たりしていても後半はfanboxへの誘導になり、skebやウィッシュリストへのリンクがあります。 しばらく前までは、単に同じ趣味で集い、それぞれが好きなものを作って見せあい話し合う世界でした。 同人誌は前からありましたが、それはあくまでもイベントでした。 心の揺れるものや人に出会うことこそが喜びだったのです。 今やそれらは商品になってしまいました。 (収益よりも、確実な年齢確認方法としてのクレジットカード決済を目的にしている方もいらっしゃるかもしれませんが、公開する側の立場としては、有償にすると業とみなされかねず、そうなると「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」にかかわるのでかえってよくないのでは、と思います。私は法律には明るくないので、解説されているものを引用しています。理解に誤りがあれば、ご指摘いただけますと幸いです。37℃のティーポットでは、<meta name=“rating” content=“adult” /> としてセーフサーチでは見つからないようにしています。)

私はこの趣味が好きです。 近しい感性を持った人たちとの交流も楽しいものです。 かつて、創作をする人はとりあえず個人サイトを持っていて、掲示板やチャットでやり取りしていたころがありました。 今のように知り合いは増えませんし、できることは少なかったでしょう。 しかし、もうなくなってしまった何かがあったように思います。 私が、この時代に向いていないだけかもしれませんが。

この趣味のようないわゆる地下のコミュニティは、SNSを離れて個人サイトに戻ったほうが豊かになるのではないかとすら感じています。 ただ自分が好きなものを発信して、幸運にも響きあったひとと仲良くなる。 あるいは、掲示板やチャットのようなものを通したひとときのやりとりがある。 あのころを懐かしんでいます。 この趣味の全体が本当にそうなれば嬉しく思いますが、それはあまりにも傲慢です。 ひとまず、私自身がtwitterではない場所で気軽に発信しようと思いました。 それがこのブログです。

趣味に関することを中心に、気軽に書いていきたいと思っています。 Twitterの発言をこちらにも残しておいたり、想像したことを書いておいたりもするつもりです。 気になったものを紹介しておくのもよいかもしれません。 昔ながらの個人サイトの日記って、そういうものでしたよね。 いずれ、それらが創作に活かせればなお素敵なことです。

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よろしくお願いいたします。