ヘッダー・フッターの画像
37℃のティーポットでは、リニューアルの後から次の画像をヘッダー・フッターに使っています。 著作権が切れていて、私の趣味によく合う絵を探してくることには少し苦労しました。
“Afternoon Tea” by George Dunlop Leslie (1835–1921)
この絵そのものは、おそらくこの趣味に関する意図などはまったくないものとして描かれたでしょう。 そして、この趣味をお持ちの、私の感じ方に近いものをお持ちの方には、想像をかきたててくれるでしょう。 だからこそ、年齢確認ページでも目に入るヘッダー・フッターに使おうと思いました。
ご令嬢が優雅にお茶をしています。お部屋もよく整えられ、姿勢や表情に気品があふれています。 しかし、どんなに高貴であっても肉体があります。 それは、飲んだものはいつか出さなければならないことを意味しています。 もしかしたら、なんでもない表情をしてお茶をいただきながらも、お腹にはとてつもない量のお水を抱えていて、水門は今にも開こうと暴れていて、それをだれにも悟られずに宥めているかもしれない。 それなのに、席を立つわけにもいかず、もっと飲み物をいただかなければいけない。 ……そんな風にも、見えてきませんか。
ヘッダーでは、優雅なしぐさとテーブル、お茶のセットを切り取りました。表向きの、「そんなこと」はまったく感じさせない世界です。 コルセットでお腹を細く保ってもいるのでしょう。 フッターでは、いただいた紅茶の行き先を切り取りました。 スカートの中では、知られないぎりぎりの大きさで、脚を擦り合わせているかもしれません。
今にも溢れだしそうな圧力に耐えながらも決して悟られず、気品を失わずにお茶をいただく。 私も、そんな目に遭ってみたかったですね。